世界の民族には「民族性」というものがあることは疑いない。もちろん、その民族全員が同様の性格になるわけでは無い。だが、どの人に接しても、その人が属する民族の特性を持っていると感じることが多い。誰でも自分が所属する民族のコミュニティで生活できるということは、少なくとも「馴染む力」を持っているということで、その力がとりもなおさず民族性の一端なのだろう。
豊田によれば、韓国人は(ここでの「韓国人」は「韓半島人」と言い換えてもいいと思う。北朝鮮の人々も含んでいると思われる)自己主張が強く、論理的な議論が下手である。議論する代わりに自説を大声で周囲に吹聴する。豊田はこの民族性の根源を韓国・朝鮮がたどった悲惨な歴史に求める。朝鮮半島は2000年間に960回も外敵の侵略を受けたという。昨日までの約束、昨日まで正しかったことが、新たな侵略者により一夜にして変わってしまうことを繰り返し経験した。そのため、自分のことを、正当性や妥当性を抜きにして、必死で言い立てる。前言を何のこだわりも無く撤回するし、自分の言っていることが客観的に正しいかどうかも関係ない。
これに類する話を聞いたことがある。韓国では夫婦喧嘩になると、女性が道に走り出て大声で男性の悪口を言うのだそうだ。そうすると男性が謝って女性を家に連れ戻す。周囲に自己の主張を声高に訴えることが重要なのだ。このような豊田の分析を読むと、現在の韓国や北朝鮮の振る舞いがよくわかる。韓国の大統領が米国の外交官や官僚にしきりと日本の悪口を言い立てる姿が重なる。自分を棚に上げて日本の悪口を言い立てているのは、中国も同様だ。漢民族も長年異民族に支配され、戦乱の歴史を生きてきた。中国人も似たような民族性を持っているのかもしれない。
彼は、それに対抗するには、しっかり自説を述べるしかないと言う。
外交とはそのようなものだろう。「人を見て法を説け」ではないが、相手に合わせて戦術を変えていかないで、思うようにことが運ぶわけがない。長く平和に付き合うには、相手が自分のことを侵害してこないように、しっかり釘を刺しておかねばならない。私は典型的日本人で、相手の嫌がるであろうことをはっきりと伝え、相手が私のおかげでどれだけ助かったかを指摘するのが不得意だ。しかし、違った性格の人とうまくやっていくためには、相手に合わせたコミュニケーション法が必要だ。中国・韓国・北朝鮮との外交はともかくとして、まず身近なところで学んだことを使ってみようと思う。
豊田によれば、韓国人は(ここでの「韓国人」は「韓半島人」と言い換えてもいいと思う。北朝鮮の人々も含んでいると思われる)自己主張が強く、論理的な議論が下手である。議論する代わりに自説を大声で周囲に吹聴する。豊田はこの民族性の根源を韓国・朝鮮がたどった悲惨な歴史に求める。朝鮮半島は2000年間に960回も外敵の侵略を受けたという。昨日までの約束、昨日まで正しかったことが、新たな侵略者により一夜にして変わってしまうことを繰り返し経験した。そのため、自分のことを、正当性や妥当性を抜きにして、必死で言い立てる。前言を何のこだわりも無く撤回するし、自分の言っていることが客観的に正しいかどうかも関係ない。
韓国人が路上で怒鳴り合っている場面は、珍しくない。市場の中などで、よく見かける光景だ。日本人から見ると、あそこまで激した次は暴力に訴えるかと、野次馬根性を発揮して喧嘩を楽しみに見物したりするが、たいてい暴力沙汰にはならない。[中略]
日本で、怒鳴り合いになる場合は、滅多にないが、たいてい相手に向かって怒鳴っているのだろう。ところが、韓国では、もちろん相手にも怒鳴るのだが、周囲の野次馬に訴えている部分が、たいへん重要なのだ。これも、過酷な歴史がもたらした現象だろう。関係のない他人を巻き込んででも、自分の正当性を叫びたて、支持を取り付けようとするわけだ。(183ページ)
これに類する話を聞いたことがある。韓国では夫婦喧嘩になると、女性が道に走り出て大声で男性の悪口を言うのだそうだ。そうすると男性が謝って女性を家に連れ戻す。周囲に自己の主張を声高に訴えることが重要なのだ。このような豊田の分析を読むと、現在の韓国や北朝鮮の振る舞いがよくわかる。韓国の大統領が米国の外交官や官僚にしきりと日本の悪口を言い立てる姿が重なる。自分を棚に上げて日本の悪口を言い立てているのは、中国も同様だ。漢民族も長年異民族に支配され、戦乱の歴史を生きてきた。中国人も似たような民族性を持っているのかもしれない。
彼は、それに対抗するには、しっかり自説を述べるしかないと言う。
こちらが、おとなしくしていれば、ますます居丈高になる国民性だから、こちらも、根拠のない反日には、いちいち手ひどく反撃しなければならない。そのつど、報復(retaliation)に出るべきだ。韓国側に、反日によって失うものが多すぎると、はっきり認識させないかぎり、反日は止まらない。
一見、乱暴なようだが、綺麗事だけでは、友好関係は維持できない。一時的には、摩擦も増大するし、関係も悪化するだろうが、長い眼で見れば、両国のためになる。
これまで、日本側は、まさに真逆の対応を取ってきたことになる。(185ページから186ページ)
外交とはそのようなものだろう。「人を見て法を説け」ではないが、相手に合わせて戦術を変えていかないで、思うようにことが運ぶわけがない。長く平和に付き合うには、相手が自分のことを侵害してこないように、しっかり釘を刺しておかねばならない。私は典型的日本人で、相手の嫌がるであろうことをはっきりと伝え、相手が私のおかげでどれだけ助かったかを指摘するのが不得意だ。しかし、違った性格の人とうまくやっていくためには、相手に合わせたコミュニケーション法が必要だ。中国・韓国・北朝鮮との外交はともかくとして、まず身近なところで学んだことを使ってみようと思う。