ブログを休止することにしました。私自身について真剣に振り返るべき人生の岐路に立ったのです。このブログを私の生存確認としてお使いいただいていた方々もいるだろうと思いますが、病気になったわけでも死んだわけでもないのでご安心ください。ただ、すべてのエネルギーを自分自身の振り返りに費やすべき状態となり、ブログにエネルギーを割けなくなったのだとご理解ください。
これまでお読みいただきありがとうございました。いずれ再開させていただくつもりなので、その際はよろしくお願いいたします。
私(阿部和也)がこれまで学んだとこ、考えたことなどをまとめていきます。読んだ本や記事をきっかけにしていることが多いのですが、読書日記ではありません。
講演が終わってノートPCをしまっていると、薄いチェックの三つ揃いを着た白髪まじりの男性が舞台のほうにゆっくりと歩いてきて、優しく笑いかけながらこう言った。「先生の数字も見せてもらったし、お話しも聞きましたけどね、アフリカはありゃだめですよ。軍の仕事でナイジェリアにいたからわかります。ほら、文化があれだから。近代的な社会なんてつくれっこありません。変われませんよ。絶対に」(Kindle版 位置2540)
でもいまの時代、物事が変わらないと思い込み、新しい知識を取り入れることを拒めば、社会の劇的な変化が見えなくなってしまう。(Kindle版 位置2561)
公立病院の壁はむき出しで、空調もなく、60人もの患者がひとつの部屋にいる。それを見た学生はひそひそと、この病院にも患者さんにも、さぞおカネがないんだろうとささやき合う。それを聞いたわたしは、いやいや本当に貧しい人たちは病院に来ることすらできないんだよと説明する。(Kindle版 位置2288)
「急いで!」エレベーターの中にいた友達が大声を出し、閉まりかけたドアに足を挟んだ。それからはあっという間だった。エレベーターのドアがその学生の足を挟んだまま、どんどん閉まっていく。学生は大声でわめき出す。このままドアが足にのめり込み、足が粉々に砕けてしまうのではないかと思った瞬間、わたしたちを迎えてくれた責任者がパッと前に出てエレベーターの緊急ボタンを押した。(Kindle版 位置2309)